一見平和なダイアロス・・・
だが、この素敵島にも悪の気配が消える事は無い
巨悪は 人々の背後に 半笑いで 忍び寄ってくるのだ・・・・!
だが、そんな巨悪に真っ向から立ち向かう者達が居る・・・・
そう、彼等こそ ダイアロスデカである・・・・!!
写真はジェントルが街中で見つけた素敵な楽団
巨悪ともデカとも何の関係もありません。
がんばれ素敵楽団。
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平和なダイアロスの昼・・・
ボスが日課のうたた寝にしゃれ込もうとしている時
メガホン片手に うさみみ(署長)が現れた
「コンサート会場に 犯行予告~!」
「・・・そんな事より眠い。」
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中略
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30分後 デカ長のもとに呼び出されるジェントル
まだ口の中に食べかけのサーロインが残っているが角度的に見えない
「なんか、署長にとても叱られた。」
弱冠悲しそうなデカ長
「・・・そんな愚痴聞きたくねぇのですよ?」
「うん。それでね、事件なんだよ。
コンサート会場でアイドルが狙われている。」
「な、なんだってー!」
元々娯楽の少ないダイアロスにおいて アイドルの存在はとても 大きい
人々の心の支えである アイドルを狙う
巨悪の許せなさに ジェントルの拳はプルプル震えた
「巨悪の犯行声明によると
『お小遣いが少ないから コンサート会場でアイドルにエッチないたずらをする
警察とかに知らせたら どうなるか 解っているな?』
と何故か警察に連絡してきた。意味が解らん。」
「確かに意味が解らんのですよ?」
デカ長とジェントルは小首をかしげる
しかし、答は無かった
「とにかく、ジェントルは胸板と変装して会場にむかってくれ。」
「とてつもなく了解した!!」
この辺で youtubeあたりで流れてる刑事ドラマの音楽でも流すといいのですよ?
その日はコンサートの件もあり、街中はお祭り騒ぎ
胸板は街中で警備(万引き等を見つけたら射殺する)中
そこに巨悪の匂いを持ったジェントルが駆けつけてくる・・・
胸板は 思わず微笑むのであった
「胸板!事件なのですよ?」
「おう?」
「コンサート会場でアイドルがエッチな事になってしまう!だったっけ?」
ジェントルはとりあえず アイドルがエッチ までしか覚えてなかった
「それは胸が熱くなるな。」
思わず二人は微笑んだ 理由は聞いてはいけない。
「変装して 私と胸板でむかえ とのことなのですよ?」
「山さんは?」
「変装のしようがねぇ上にでかすぎるので 待機。」
「納得。」
山さんは基本的に待機が多い 理由は不明だ。
「アレがえっちな目的で狙われているアイドルなのですよ?」
変装したジェントルと胸板は警察と言う身分を巧妙に隠し
会場に無事潜入していた
胸板は 何か銀色のマスクをかぶり
ジェントルは変装中と言う名札をぶら下げている
巨悪と常に闘い続け、その中で磨かれた
デカ達の変装を見破るのは とても難しい。
「アレがえっちな目にあうのか 胸が熱くなるな。」
正義の心が燃え上がったのか
二人のデカは口元がニヤリとした。きっと巨悪への何かだ 多分。
会場の客に扮した二人
しかし、このままでは犯人が誰とも知れない
だが、うかつに前の席にすわってしまえば 犯人に見つかってしまうかもしれない
二人のデカは少し困った顔を浮かべていた
「中々エッチな目にあわないな。」
「ふむ・・・犯人も慎重なのですよ?」
焦る胸板とジェントル
「よし、俺が変装して裏に回る。ジェントルは正面で待機してくれ。」
「サンドイッチ作戦・・・流石なのですよ?」
切れ者として有名な胸板は
その軽い引き金による射殺性と
何よりその切れる頭脳で恐れられまくっている。
木こりに変装し 巨斧型の銃を構える胸板
何処から見ても ただの木こりである。
これならコンサート会場の裏に居てもなんらおかしくは ない。
これで 裏から逃げることは不可能になった
ジェントルは更に厳しい目でコンサート会場を見回した
アイドルの身に特にコレと言った異常は無く
コンサートは何の問題も無く過ぎ去ろうとしている
だが
なんと アイドルではなく 客席後方から
叫び声が響いた!
「キャアアアア!!!」
完全に虚を突かれた ジェントルと胸板
しかし ジェントルは 迷うことなく 駆け出した
物凄い勢いで走り去る犯人
「アイドルと客を間違えるとは・・・・この国王一生の不覚!!!」
とてつもない走法で走る 犯人
そして なんかエッチな事をされたらしく 必死で追う女性
「ああん・・・・くやしい・・・・でも・・・・×××・・・・なんて国王にそっくりな犯人・・・・!」
とても悔しそうである。
そんな市民の惨状を目にし 怒りを覚えるジェントル
「まてぃ!そこの犯人!!ダイアロス署の者なのですよ? 大人しく死ぬと良いわ!」
「しまった!デカが居たとは!!だが 国王に敗退は・・・・ない!」
マッハ4.2を誇るという国王ばりの速度で走り去る犯人
「女性、危ないから君は会場に戻りなさい。そして会場裏の木こりにこの事を伝えるといいのですよ?」
「は、はい!流石デカ・・・頼もしい!」
しかし普段から国王とたい焼きやたこ焼き等のおやつを巡って走り回るジェントルは
マッハ4,2に近い速度で追い続ける事が可能であった
「・・・・犯人は何故・・・王城に逃げているのか・・・?そして私のおなかが減りつつあるのはどうしたものか?」
ナンと犯人はそのまま 城のお堀の中に飛び込もうとしている
「まるで奴は・・・城の関係者・・・・?これは いったい・・・」
ジェントルの背に冷や汗が流れる これはもしや国家クラスの大犯罪・・・・
そう思うもつかの間
バキューン!!!
銃声が響き
「ギャー 国王の無敵の尻の穴が一つ増えたー!」
犯人は謎の叫び声をあげ、そのまま水没した・・・・
「・・・容疑者確保なのですよ?」
「とても ケツが痛くてちょっと死んだ。」
事件は終わりを告げた
女性から事のあらましを聞いた胸板が
とてつもねぇ速度で近くの狙撃ポイントに上がり
水に飛び込もうとした国王(犯人型)を狙撃したのである。
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翌朝
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「 先日 国王が死んだ。」
国王自らの放送で
『国王が何故か狙撃されて死亡した』
というショッキングなニュースが島全体に流れた
市民達は それなりに衝撃を受けたが 生活に変化は無かった
これも デカ達の活躍のおかげである事は間違いない。
ありがとう デカ! これからもデカ達は巨悪と戦い続けるのだ 多分・・・・!
続く